日本PDRN医療協会
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DENTAL CLINICAL APPLICATION

歯科臨床におけるPDRN
— 症例と作用機序

インプラント周囲炎、歯槽骨の再生、難治性根尖病変から自己免疫性の口腔粘膜疾患まで。歯周・歯槽骨領域でPDRNが注目される理由を、機序と臨床症例から解説します。

CONCEPT

なぜ歯科でPDRNか — 「除去」と「再生」の二軸

歯周炎・インプラント周囲炎・根尖病変の本質は、バイオフィルムによる感染骨・軟組織の破壊です。PDRNを用いる治療は、感染源を物理的に断つ「除去」と、組織再生を促す「再生」を組み合わせて、抜歯・再手術を回避することを目指します。

STEP 1 ・ 除去

バイオフィルムの除去

サブジンジバル・エアポリッシングでインプラント表面・歯根面の生物膜を清掃し、炎症の原因を断ちます。

Osteomicrobiology
STEP 2 ・ 再生

PDRNの注射

歯肉および歯槽骨内へPDRNを注射。塩基供給とA2A受容体シグナルにより、血管新生・線維芽細胞活性化・抗炎症を促します。

Osteoimmunology

* PDRNの基礎的な作用機序(サルベージ経路+A2Aアデノシン受容体)は 「PDRNとは」ページ で解説しています。

Dental Regeneration Program(DRP)

PDRNの適応は、歯周・歯槽骨領域の幅広い「救済(Saving)」プログラムとして体系化されています。

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TECHNIQUE

投与・注射テクニック

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CASE REVIEW

臨床症例

PDRN免疫・再生治医学研究会(PIRDMA)の症例提供による、歯科領域での代表的なPDRN活用例です。

※ 以下は個々の症例の経過を示すものであり、治療効果を保証するものではありません。効果・経過には個人差があります。PDRNは日本国内では未承認の医薬品であり、これらは医師の責任のもと自由診療として実施された記録です。掲載の術前・術後画像も同様に、すべての方に同じ結果を約束するものではありません。

症例(YJI15)(62歳・男性)

インプラント周囲炎

反復性インプラント周囲炎(#14・#15)
治療プロトコル上部と歯肉の間をエアポリッシングで清掃後、2週間隔で1.5ccのPDRNを周囲歯肉に3ヶ月間注射。

経過:注射後1ヶ月以内に症状が消失。6ヶ月後は安定した歯肉状態を示し、11ヶ月後も良好に維持。

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症例(YJI58)(65歳・女性)

比較

インプラント周囲炎 — 掻爬のみ vs PDRN併用(#27)
治療プロトコル当初は歯周掻爬のみを実施するも4ヶ月後に再発。以降はエアポリッシングに加え、1.5ccのPDRNを2週間隔で計10回注射。

経過:掻爬のみでは改善が乏しかったのに対し、PDRN併用では炎症が鎮静し、明らかに異なる治療結果が得られた。

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症例(YJI1)(73歳・男性)

骨再生

インプラント周囲の骨欠損・骨形成不全(#23)
治療プロトコル清掃・経過観察でも骨が形成されず、骨欠損部へ1.5ccのPDRNを2週間隔で骨内注射。

経過:治療3ヶ月後に骨が正常化し補綴を完了。以後24ヶ月の経過でも非常に良好に維持。

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症例(YJI19)(66歳・男性)

オッセオインテグレーション

インプラントの骨結合失敗(#44)
治療プロトコル再植立後も骨融合に失敗。周囲の骨欠損部へ1.5ccのPDRNを2週間隔で骨内注射。

経過:治療4ヶ月後に骨反応が著明に改善し補綴を完了。18ヶ月後も良好に維持。

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症例(YJI23)(60歳・女性)

根尖病変

慢性根尖性歯周炎・瘻孔・頬側骨欠損(#15)
治療プロトコル瘻孔から針を進入させ骨内へPDRNを注入(Yun's technique Ⅱ mod1)。前半5ヶ月は2週間隔、以降1ヶ月間隔。

経過:症状は消退し瘻孔も閉鎖。22ヶ月後のCTでは頬側骨の肥厚を伴い、骨欠損部が大きく回復。

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症例(YJI35)(82歳・女性)

自己免疫・粘膜

口腔扁平苔癬(#46 頬側)— 難治性の自己免疫性炎症
治療プロトコル病巣周囲へ1.5ccのPDRNを2週間隔で3ヶ月間注射。

経過:注射1ヶ月後に症状消失、3ヶ月後に歯肉がほぼ回復。3・6・12ヶ月の観察でも再発なく良好に維持。

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症例提供:PDRN免疫・再生治医学研究会(PIRDMA)副会長/延世歯科 ユン・ジョンイル院長。掲載は海外(韓国)における臨床例であり、有効性・適応・リスクには個人差があります。

研究・症例で報告されている知見

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出典・参考

本ページの症例・プログラムは、PDRN免疫・再生治医学研究会(PDRN Immunologic and Regenerative Dental Medicine Academy/PIRDMA)の症例資料、および同会副会長 ユン・ジョンイル院長による著書『歯科臨床家のためのPDRN はじめの一歩』に基づいて構成しています。実際の診療への導入にあたっては、各国・各地域の法規制および専門医の判断に従ってください。